ええ、何度も言っているかもしれませんが僕は映画大好きなんです。
中でも好きな監督が3人います、タランティーノとダニーボイルとビートたけし。
僕はこの3人が対談するとなれば、そのDVDに10万は出してもいいと思っているぐらいこの3人は特別に別格に好きなのであります。
You tube の動画をいつも見ているのですがタマタマ、ダニーボイル監督のトレインスポッティングの名場面がアップされていてツイツイみちゃいましたね、ただ私、トレインスポッティング好きすぎて5回以上見ていたので、それほど新しい発見はなかったんですが、まさかのまさかで北野監督のキッズリターンがフルでアップされていたのでガン見しました。
ダニーボイルのトレインスポッティングと北野監督のキッズリターンには多くの共通点があります。
青春映画であること、リアルな若者を映していること、現実の厳しさを教えてくれるところ、ドライなこと。
まだダニーボイルのほうがポップに仕上げていた分、世界的ヒット作となりましたが、改めてキッズリターンを観た時に正直、上だと思いました。何が上かって?それは北野監督がポップに逃げなかったところです。強烈にドライに強烈にリアルに最後まで若者に救いを与えなかったところにあります。
興行成績では圧倒的に負けているのですが中身では勝っていたと思いますね。
だからダニーボイルに聞いてみたい世界の北野が作った青春映画を観て何を感じたかを。
もし、まちがってまだ観てないのなら今すぐ観ろバカ野郎と言いたい。
久しぶりに観てちょっと驚いたのが意外に漫才のシーンが多かったこと。
1回しか観ていなかった時の印象は、やはりボクシングのシーンが強烈で、漫才のシーンが記憶に残っていなかったんですね。
見返して思いました、北野監督はリズムを非常に大事にしているところ。
冒頭のシーンでいきなり舞台袖から漫才をみるんです。
しょーもない面白くもなんともないネタなんですが、会話のリズムがヤバイんです。
まるでBGMのような漫才なんですね、北野映画では台詞がなく音楽だけでみせるシーンが多くあるのですが、なんとこの作品では漫才の台詞やボクシングジムでのパンチの音をBGMにしちゃっていた。
改めて痺れてしまいました。
うわあ、この人やっぱり半端ないと。
僕は若いときから北野作品をほとんど観ては好評価していたのですが、世間の反応は観客動員数と比例して低めだったことに腹立たしい思いがずっとありました。
結局、HANA-BIでベネチア金獅子賞をとり、フランスで人気になり、元フランス座の芸人が本物のフランスから勲章を貰うまでになってからようやく評価が海外から逆輸入される形で日本でも評価されはじめた。
こういうところ、、、日本ってダサいよね。本当に思うわ。
要するに凄すぎる芸術性だけを追求した映画を評価する土台が日本にはなかったという事です。
ようは売れればいい作品しか評価できなかった。
以前書いた「実力派アーティストという言葉」というタイトルでも書いた事に共通する部分があるのですが、あまりにも受けのいい安いものに食いつきすぎなんすよね日本て。
ただひとつ救いがあった、それはあの超有名な映画評論家、淀川長治さん。
「さよなら、さよなら、さよなら」でお馴染みのあの人であります。
淀川長治さんは北野作品を強烈に推してました。
淀川さん「いやあ良かったですねーあの自転車のシーン、自転車のシーンが最高に良かった」と、キッズリターンを誉めちぎっています。
北野監督は観客動員数が稼げないなか映画監督を続けるのは正直しんどいと感じていた時に淀川長治さんから支持されたことで救われたと言ってます。一人の映画評論家が一人の映画監督を救ったとまで。
キッズリターンでは若者からみた現実を強烈に映しています。僕はそこが好きすぎてたまんないのです。
今の親は子供に現実をあまり教えていない。
ただの馬鹿親で、しまいには高畑さんみたいな、あっこの話しは辞めておきますwww
キッズリターン観てくださいよ!親が教えない現実がしっかり映してあります、現実を教えてくれるのです。
こんなデカイ親心ありますか?普通。
見ず知らずの人にわざわざ教えてくれるんすよ現実の厳しさを。
学校なんかじゃ何にも教えてくれないですよ、せめて親は子供に現実は厳しいということを一番最初に教えてあげるべきです嫌われてもね。
それが本当の愛情でしょうよ。
だから北野作品から僕は愛情を感じるんです、それも強烈なね。暴力的なシーンでもできるだけ痛く見えるように撮ってるんです。
痛くない暴力シーンほど悪いものはないと北野監督が言う通りなんす。
馬鹿な記者がこんな質問をしています。
記者「映画では暴力的なシーンが多くみえますが子供への影響などをどうお考えですか?」
たけし「じゃあ聞くけどよ?世の中お涙頂戴の映画が溢れているのになんで世の中ちっともよくならねえんだよ?」
記者「…」
このやりとりで答えは出てるでしょw
記者が馬鹿なのはこの際どうでもいいんですが、どっちが愛ありますか?
映画を売るって考えればもっとポップに仕上がっていた筈です、そこをあえてのドライドライいやスーパードライ仕上げなんですよ凄い金使って。
やっぱり最高の青春映画ですわ。
観てない人は必ず観てくださいまし、北野監督の「キッズリターン」を。